子育て世代の母親に「隠れ家」提供 仕事を学べ遊び場も

藤本久格
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 シングルマザーや子育て世代の母親のための有料コミュニティースペース「子どもとママの隠れ家 わいわい」が今月、大阪市東住吉区今川2丁目にできた。子どもを遊ばせながら仕事のスキルを学んだり、シェアオフィスとして使ったりすることもできる。17日と18日に見学会があり、約15人の親子が訪れた。

 隠れ家を運営するのは、シングルマザーとその子どもたちの居場所をつくるために設立された会社「Y’s Brain」。昭和時代に建てられた木造2階建ての古民家(延べ床面積約120平方メートル)を借り、約200万円かけて改修。今月3日にオープンさせた。

 2階は主にお母さんたちの仕事部屋として、1階は子どもたちが遊んだりお母さんたちが交流したりするスペースとして使う。

 同社代表の竹中陽子さん(43)は「施設にはスタッフが常駐するので安心。室内には床の間や欄間、雪見障子もあり、子どもたちが伝統的な日本家屋の構造を学ぶことができる。裏庭や縁側も格好の遊び場になるはず」と話す。

伝票整理や動画編集…仕事のスキルも伝授

 竹中さんが親子で使える隠れ家を思いついたのは、幼稚園教諭をしていた十数年前。育児と仕事で気持ちにゆとりがない母親や経済的に困っているシングルマザーの姿を見てきた。「隠れ家では他の母親と育児の悩みも話し合えるので、ストレス発散になる」。

 利用料金は1家族(親1人と子ども2人まで)で、1時間550円、3時間1100円(税込み)。仕事を覚えたい人には、スタッフが伝票整理の作業や動画編集の仕方を教える。スキルを身につけた人が希望すれば、個人事業者の経理代行の仕事や、ユーチューバーの動画編集を手伝う仕事をしてもらう予定だ。リサイクル商品などをネット販売する技術も学べる。

 “G(ジー)”の愛称で呼ばれる運営責任者の北次信孝さん(35)は「ゆくゆくは利用者の親子が地元の高齢者宅の見守り活動をしたり、お年寄りに子どもの遊び相手になってもらったりと、地域に開かれた拠点にしたい」という。

 子ども2人と枚方市から見学に来た加籠六(かごろく)侑樹さん(36)は「ここなら子どもたちは下で遊んでくれているので、母親も2階で安心して仕事ができると思う」と話した。

 「子どもとママの隠れ家 わいわい」のホームページ(http://waiwaihome.ys-brain.jp/別ウインドウで開きます)から問い合わせ・申し込みができる。(藤本久格)