石巻市長に斎藤氏、栗原市長に佐藤氏当選 接戦を制す

原篤司
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 宮城県の石巻、栗原両市長選は25日、投開票された。石巻は新顔4氏が、栗原は前回と同じ2氏が激しく争い、いずれも接戦となった。

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 石巻市長選は、元県議会副議長の斎藤正美氏(66)=自民、立憲県連推薦=が、無所属新顔4人の戦いを制し、初当選を決めた。医師で元衆院議員の勝沼栄明氏(46)、元市包括ケアセンター所長で医師の長純一氏(54)、元市議会議長の阿部和芳氏(61)を退けた。当日有権者数は11万9210人、投票率は51・48%(前回44・31%)だった。

 斎藤氏は選挙戦で、コロナ禍で打撃を受けた経営者への独自支援やPCR検査の無償化、人口減少対策の徹底などを主張。イベント実施による活性化や一次産業の振興なども打ち出した。長年の政治経験で培った国や県とのパイプを「しっかり市政に役立てて成果を出す」と強調し、支持を広げた。引退する亀山紘市長の後継指名を受けていた。

 斎藤氏は先月まで自民党会派の県議で、敗れた勝沼氏も2014年、17年の衆院選宮城5区に自民公認で立候補しており、今回の市長選は事実上の保守分裂選挙となった。

 斎藤氏は自民県連に加え、立憲民主党県連からも推薦され、地元選出の安住淳氏ら立憲の国会議員や県議、そして連合宮城の支援を受けた。業界団体の支持も多数取り付け、盤石な態勢を築いた。

 勝沼氏は行財政改革や子育て支援、観光振興などを主張。多数の自民党国会議員や市議会の保守系議員らの支持を受け、若さを前面に出して市政の刷新と現状打破を訴えたが、及ばなかった。

 長氏は、女川原発の再稼働反対や市立病院の改革、新型コロナ対策への取り組みなどを訴えたが、支持が広がらなかった。

 阿部氏は、防災・減災対策の強化や地場産業の振興などを打ち出し、精力的に各地を回ったが、伸び悩んだ。(原篤司)