エルサレム、治安当局とパレスチナ人衝突 報復攻撃も

エルサレム=清宮涼
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 ユダヤ教、イスラム教、キリスト教の聖地があるエルサレム旧市街付近で、イスラエルの治安当局とパレスチナ人の対立が続いている。緊張緩和を模索する動きも出ているが、パレスチナ側は反発を強めており、対立の激化も懸念されている。

 緊張が高まっているのは、イスラム教のラマダン(断食月)が始まった今月中旬以降。エルサレム旧市街入り口の門近くに、イスラエルの治安当局がバリケードを設置してパレスチナ人の出入りを制限し、反発が出ていた。

 さらに今月22日には、極右のユダヤ人グループらがエルサレム市内で「アラブ人に死を」と叫び、パレスチナ人排斥を訴えて行進した。抗議に集まったパレスチナ人とイスラエルの治安当局が衝突。パレスチナ側によると、100人以上がけがをし、50人以上が拘束された。AFP通信によると、対立の激化を受けてイスラエル当局は25日夜、旧市街近くのバリケードを撤去した。事態を沈静化させるためとみられる。

 ただ、イスラエルへの反発はエルサレム以外にも広がっている。パレスチナ自治区ガザ地区でもイスラエルに対する抗議活動があった。24日未明には、ガザ地区からイスラエルに向けてロケット弾が36発発射された。イスラエル軍も報復措置としてガザ地区を攻撃した。これまでけが人は確認されていない。(エルサレム=清宮涼