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サウナ問題で池田市長が辞意 「高齢者の接種終えたら」

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細見卓司、瀬戸口和秀
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 大阪府池田市の冨田裕樹市長(44)が家庭用サウナを市役所に持ち込むなどした問題をめぐり、辞職する意向を26日に発表することが分かった。同日朝、朝日新聞の取材に応じ「けじめと責任を取る。高齢者のワクチン接種が終わってから辞職したい」と語った。

 冨田氏は同日午後に記者会見を開くとし、「市政を混乱させたことをおわびしたい」と述べた。その上で「いま辞職して選挙になり、高齢者を危険にさらすことは避けたい。8月中には必ず高齢者のワクチン接種を終了させなくてはならない。そのめどが立てば、けじめとして辞める」と語った。

 一方、市議会は27日に冨田氏に対する不信任決議案を採決する予定。3分の2以上の議員が出席し、4分の3以上が不信任案に賛成して可決されれば、冨田氏は10日以内に議会を解散しないと失職する。朝日新聞の取材では、全22議員のうち4分の3以上が賛成する見込み。

 冨田氏は「議会には『選挙にならないように配慮願いたい』と打診しようと思う」とし、不信任案可決を回避したい考えを示した。可決された場合は議会を解散し、自らも辞職して市長選に立候補する「ダブル選挙」に持ち込む可能性が高いとも語った。

 サウナ問題は昨年10月に報道で発覚。市議会調査特別委員会(百条委員会)の調査では、冨田氏が多くの私物を持ち込み、昨年9~10月に計17日間、市役所に宿泊したことが判明した。

 百条委は市職員へのアンケートなどから、冨田氏が市職員に対し、大声で叱責(しっせき)したり、使用済みタオルを洗わせたりしたパワハラ行為もあったと認定した。

 このほか、昨夏の休暇時に「(兵庫県の)淡路島に帰省した」と議会で答弁したが、実際は九州を旅行していたことが明らかになった。市外の自宅との往復のため、公務用のタクシーチケットを計15回使ったことも判明。公務用の市役所駐車場の定期券を個人事務所に置き、後援者に使わせていたこともわかった。

 冨田氏はサウナの持ち込みは健康上の理由で必要だったと主張し、パワハラなども一貫して否定した。だが、百条委は今月12日に「不信任決議が相当」とする調査報告書案を可決した。

 冨田氏は市議を経て、2019年の市長選で大阪維新の会公認で初当選。今回の問題発覚後の昨年11月、「一身上の都合」を理由に維新を離党した。(細見卓司、瀬戸口和秀)

冨田市長の一問一答 不信任決議なら「市長選に出る可能性」

 家庭用サウナを大阪府池田市役所に持ち込んだ問題をめぐり、冨田裕樹市長が26日朝、朝日新聞の取材に応じた。一問一答は次の通り。

――出処進退について、どうするのか。

 「まず、私がサウナを持ち込…

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