投票率大幅減、「信頼回復」では消えぬ爪痕 広島再選挙

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東郷隆、大久保貴裕
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 参院広島選挙区の再選挙の投開票から一夜明けた26日、初当選した野党系の宮口治子氏(45)と、自民党の西田英範氏(39)はそれぞれ朝から街頭に立った。元参院議員の河井案里氏や夫で元法相の克行被告(いずれも自民を離党)による買収事件に端を発し、「政治とカネ」が争点となった今回の選挙。両陣営は何が勝敗を分けたとみているのか。

 「ありがとうございました」。宮口氏は午前8時から広島市中区百貨店前に立ち、出勤する人たちに繰り返し感謝の思いを伝えた。自民党本部から河井夫妻側に提供された1億5千万円について、「自民党は結果を真摯(しんし)に受け止めて説明責任を果たしてほしい」と記者団に語った。

 宮口氏は、擁立を主導した立憲民主のほか、国民民主や社民が推薦し、共産も支援。推薦政党の県組織などによる政治団体「結集ひろしま」公認として戦った。

 「野党が一つになったことで有権者の期待感が上がった。みんながまとまったことが大きな勝因だ」。当落が判明した25日深夜、「結集ひろしま」代表で立憲の佐藤公治衆院議員は記者団にこう強調し、次期衆院選に向け野党共闘の協議を進める考えを示した。陣営の選挙対策本部長で立憲の森本真治参院議員は「金権政治からの決別という意思が示された」と述べた。

 敗れた自民党の西田氏も26日早朝から、広島市中心部の街頭に立った。選挙戦のキャッチコピー「信頼回復と未来への改革」の旗を掲げながら「本当に申し訳ありませんでした。今後ともよろしくお願いいたします」と繰り返し、約1時間、深々と頭を下げ続けた。

 西田氏は記者団に、買収事件について「失ったものを取り戻すためにもっともっと努力が必要だ」と語ると、組織戦を下支えした支持団体や企業への「おわび行脚」に向かった。

「最後までたたられた」「マイナスからのスタート」漏れる恨み節

 「政治とカネ」のイメージを…

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