第4回ご近所で聞いてみた米国政治 住んで知る分断のリアル 

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ヨーク〈米ペンシルベニア州〉=大島隆
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バイデン政権始動 発足100日(番外編)

 29日で就任100日目を迎えた米国のバイデン大統領は、「Unity(結束)」を掲げてきた。政治、人種、地域、経済格差と幾重にも分断された社会は、新しい大統領のもとで、再び一つになれるのか。首都ワシントンから車で1時間半ほど、昨年11月の大統領選挙の激戦州だった米ペンシルベニア州のヨークに住む記者が、足元から、アメリカ社会の今を探った。

トランプ支持者「ワクチンは不要」

 政治を語るとき、ケリーにとっての時間は大統領選の日、2020年11月3日の夜で止まったままだ。

 「あの日起きたのは、クーデターですよ。夜中に開票作業が止められた。不正があった。票は中国から来たのかもしれない。わからない。悲しい……。不正が正されることを望んでいます」

 49歳のケリーは、記者が暮らすヨークの家のオーナーであり管理人だ。不動産投資として購入した4LDKの古い家を貸し出し、記者を含めた3人が住んでいる。

 本人はヨーク市ではなく、車で30分ほどの郊外に住んでいる。「共和党支持者と民主党支持者の割合が2対1くらい」の地域だ。

 初めて会ったとき、新聞記者だと自己紹介すると、「ジャーナリストとは話したがらない人もたくさんいるでしょうね。メディアのことは信用していないから」。その言葉で、彼女はトランプ支持者だろうと直感した。

 メディアに不信感を抱くケリ…

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連載バイデン政権始動 発足100日(全4回)

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