第3回バイデン氏が目指す分断解消 進まぬ裏にトランプ氏の影

有料会員記事新型コロナウイルス

ミネアポリス=藤原学思 ワシントン=合田禄 ワシントン=大島隆
[PR]

バイデン政権始動 発足100日(下)

 29日で発足100日目を迎える米バイデン政権は、国内の立て直しを最優先課題としてきた。新型コロナ対策ではワクチン接種が進む一方、人種をめぐる問題や銃規制、移民問題で国内は二分。分断解消はなお遠い。

 21日朝、ミネソタ州ミネアポリス。黒人のジョージ・フロイドさん(当時46)が亡くなった事件現場を、動物訓練士のケビン・ブラックさん(56)は初めて訪れた。「ようやく少し、希望が持てるような気がしたから」

 この前日、元警官の被告に有罪の評決が言い渡された。裁判では「息ができない」と命乞いをするフロイドさんの映像がくり返され、ブラックさんはテレビで見る度に、涙を流した。

 10人きょうだいの7番目としてブラックさんが生まれた1964年、公民権法が成立した。人種差別は法の下で禁止され、翌65年には、黒人の参政権を拡大する投票権法もできた。

 だが、米国で黒人として生きることは、常に差別と隣り合わせだ。

 16歳、商店で万引きを疑われ、警官から警棒で後頭部を殴られた。22歳、行ったこともない宝石店で強盗したとして家宅捜索を受け、警官に意識を失うまで首を絞められた。

 「私はまさに、黒い羊だった。醜く、目立つ存在。黒人自身がそう思っていなくても、多くの白人がそう思っているんです」

 フロイドさん事件で有罪が出たことは「大きなステップ」だと感じる。ただ、「変化には時間がかかる」とも思う。この1月にも、数百メートル離れたガソリンスタンドに向かう途中にしつこく職務質問された。「またきっとされるだろう。肌の色を理由として」

 評決から2日後の22日、フロイドさんの事件現場から北に約8キロの教会で、ダンテ・ライトさん(20)の葬儀が行われていた。フロイドさんの遺族も葬儀に参加した。

 登録期限が切れた車を運転し…

この記事は有料会員記事です。残り2801文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
新型コロナウイルス最新情報

新型コロナウイルス最新情報

最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[記事一覧へ]