札幌の2歳女児衰弱死、母親と交際相手の控訴を棄却

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 札幌市で2019年6月、池田詩梨(ことり)ちゃん(当時2)が衰弱死したとされる事件で、保護責任者遺棄致死の罪に問われた母親の莉菜被告(22)の控訴審判決が26日、札幌高裁であった。金子武志裁判長は懲役9年とした一審・札幌地裁裁判員裁判の判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。

 昨年11月20日の一審判決は、莉菜被告が交際相手の藤原一弥被告(26)とともに、19年5月15日ごろから詩梨ちゃんに必要な食事を与えず、藤原被告の暴行によるけがの治療を受けさせないで放置し、低栄養状態に陥らせて同6月5日に衰弱死させたと認定した。

 これに対し、弁護側は控訴審で、詩梨ちゃんの死因を「外傷性ショックによる急死」とする法医学者2人の意見書を提出し、保護責任者遺棄致死罪は成立しないとして無罪を主張していた。

 莉菜被告は一審の公判で、「娘は亡くなる直前まで元気だった」と起訴内容を否認。詩梨ちゃんを病院に連れて行かなかったことについても、「(藤原被告から)暴力を受けていると知らず、治療を受ける必要がないと思っていた」と説明していた。

 この日は、保護責任者遺棄致死などの罪に問われ、一審・札幌地裁裁判員裁判で懲役13年の判決を受けた藤原被告の控訴審判決も札幌高裁であり、金子裁判長は被告側の控訴を棄却した。