負けがちらついた… 「選挙モンスター」河村市長の焦燥

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関謙次、堀川勝元
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 「今回は2万円の商品券があるので、悪いけど横井さんに入れるわ」

 4期目をねらう河村たかし名古屋市長(72)は、市長選告示が迫ったある日、複数の支援者がそう話すのを聞いた。親しい市議たちも、同じような反応があると報告してきた。

 河村氏は、事実上の一騎打ちの相手となる横井利明氏(59)が「全市民に2万円分の商品券配布」を新型コロナウイルス禍のなかで景気回復策として公約発表した際、「愚民政治。買収じゃないのこれ」と、厳しく批判した。

 その河村氏が告示2日前の9日、「追加公約会見」を開き、そして奇妙な光景を繰り広げた。

 この日、河村氏が打ち出したのは、市内でキャッシュレス決済で買い物をした人に30%分をポイント還元するもの。「総額200億円、経済効果860億円」とアピールするが、財源をどうするのか、いつやるのかなど、当然想定される記者の質問に河村氏はきちんと答えられなかった。

対立候補の公約を「買収だ」と批判した河村市長。なりふり構わぬ姿勢の転換の背景に何があったのか。記事後半で紹介します。

 「ほんなら今電話します。ち…

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