中華航空機事故から27年 式典中止で迎えた慰霊の日

皆木香渚子
[PR]

 1994年に名古屋空港中華航空機が墜落、乗員・乗客264人が死亡した事故から26日で27年を迎えた。新型コロナウイルスの影響で昨年に続き慰霊式典は中止となった。午後1時に開場した慰霊施設「やすらぎの園」(愛知県春日井市)には遺族や関係者が訪れ、犠牲者を悼んだ。

 事故で両親を亡くした同県岡崎市の酒井光男さん(66)は、式典中止で遺族が集う機会がなくなったことを惜しむ。開場前から訪れた人たちに声をかけた。

 27年前、両親は台湾旅行の帰りに事故に遭った。「会議中にポケベルが何度も鳴り、ただ事ではないと思った」と振り返る。毎年、4月26日を「慰霊の日」として意識することで、両親が亡くなって何年たったんだと実感するという。3年前、亡くなったときの父の年齢を超えた。

 式典中止について、名古屋空港中華航空機事故遺族会会長の山本昇さん(67)=岐阜県土岐市=は「残念だが、集うことができなくてもこの日が大切」と話した。(皆木香渚子)