最終盤を迎え、優勝、昇格がかかるBリーグで、各クラブがコート上の結果以外に気をもんでいることがある。新型コロナウイルスへの対応だ。感染者が出て試合が中止になれば、これまでの努力が水の泡になる可能性が潜んでいるためだ。
「できる対策はやっているが、リスクをゼロにすることは不可能だと思う」
B2群馬クレインサンダーズの阿久沢毅社長は不安を隠さない。
群馬は2019年6月、不動産大手「オープンハウス」(東京)の子会社になった。それ以降、増資で債務超過を解消。今年2月には、前橋市から、体育館建て替え計画のある群馬県太田市へ本拠地を移転することを発表するなど、運営面でB1ライセンス獲得に向けて着実に歩を進めてきた。
B1初昇格に向けて、成績面でも今季はB2の連勝記録を33に更新するなど快進撃を続ける。勝率は9割を超え、すでに東地区1位でプレーオフ(PO)進出を決めた。
だが、3月下旬、順調に見えるチームにブレーキがかかった。対戦相手に新型コロナウイルスの感染者が出たことでPCR検査を実施。選手1人が無症状ながら陽性判定を受け、11人が濃厚接触者に。12日間の活動停止と計6試合の中止か延期を余儀なくされた。
Bリーグでは定期的なPCR…
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