NMBに何が足りない?新人佐月愛果が格闘した200字

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山根久美子、阪本輝昭
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NMB48のレッツ・スタディー!佐月愛果さん編②

 今年から始まった大学入試改革では、思考力や表現力がより重視されるようになりました。改革の先行きが不透明な中、どう勉強すればよいのか。NMB48のメンバーが書いた小論文を大手予備校・河合塾の講師に添削してもらい、ヒントを探ります。佐月愛果(さつきあいか)さん(18)がお題を読んで挑戦しました。(山根久美子、阪本輝昭)

小論文のお題「NMBに足りないものは?」

「NMB48に足りないものは何ですか。説明してください」(200字以内)

佐月愛果さんの小論文

最近、NMB48ではトップを走っていた方がどんどん卒業しています。その大きな穴を、まだ埋めきれていないのではと思います。なぜなら、今年の初めに開催されたナンバトルというイベントでグループが盛り上がり、ファンの方も関西を中心に応援して下さってはいましたが、私がファン時代に見てきた全盛期の時より、グループでのテレビ出演が少なかったり、関西を出ると知名度が低いなど、まだ勢いが足りないと感じました。

河合塾・加賀健司講師の講評「わかりやすい文章。だけど…」

 出題と添削を担当するのは河合塾で小論文を指導する加賀健司講師です。

       ◇

 わかりやすい文章ですね。今のNMB48は、先輩が抜けた大きな穴を埋められていない。その具体例としてテレビ出演が減ったこと、関西以外での知名度の低さをあげてくれました。スムーズな説明で、サラリと読むことができました。

 むしろサラリと読め過ぎてしまいました。もう少し印象に残る何かがほしいところです。一緒に考えてみましょう。

 まず惜しいと感じたところは、原因の分析がないことです。テレビ出演が減った。知名度が低い。いずれもあくまで現状認識にとどまっているのは、ちょっと物足りない気がしますね。

 そしてもう一つ。「穴を埋める」という表現です。穴を埋めるということは、元に戻すということ。よく使う表現ですが、内向きな印象がありませんか? 現状を「全盛期の時より」と過去と比較していますが、過去に戻るのではなく新しく生まれ変わることを意識してみるとまた違った印象になるかもしれません。

 今はアイドル活動をするには厳しい時代だと思います。会いに行けるアイドルとして誕生したのに、新型コロナウイルスの影響で実際には会えない。以前のような活動ができず、偉大な先輩も卒業してしまった今はピンチではありますが、チャンスでもあります。新しく何ができるかを考える上で、今足りない部分とその原因を分析することは不可欠です。

 模範解答を示すことができれば良いのですが、こればかりは私には思いつきません。テクニックとしては、今年初めに開催されたイベントに関するエピソードが少し長いので、ここを削って原因分析を加えると読み応えが出ると思います。

 大学受験や就職試験でも、「足りない部分」の分析を求められることはあります。大切なのは、その組織らしさを見失わないこと。NMB48っぽさを追求すれば、テレビ出演や知名度の高さを目指す必要は必ずしもないのかもしれません。

 難しい課題です、佐月さん1人で背負わず、他のメンバーや運営に携わる方々とも協力して考えてみてくださいね。

佐月愛果さん「本当に『足りない』ものは…」

 今回のお題、悩みました。NMB48に加入して日が浅い私にはまだ見えていないことが多く、何より私自身、足りないものだらけだからです。

 だから、私が特に信頼するNMBの先輩3人(3~5期生)に「取材」しました。NMBに足りないものや課題と考えるものを教えてください、と。意見は様々でした。「大阪が拠点なのに『お笑い』の要素が弱い」「貪欲(どんよく)さに欠ける。泥臭く這(は)い上がっていこうという執念が薄い」「パフォーマンス力やトーク力など、世代間で実力差が大きい」等々。私を含む若手メンバーへの期待と叱咤激励(しったげきれい)を込めた話だと受け止めました。

 そうした先輩たちの話をベー…

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