大阪市オンライン学習「朝からパニック」 先進校は順調

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加藤あず佐、山根久美子、宮崎亮
【動画】大阪市立小中学校でオンライン学習始まる=宮崎亮撮影
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 緊急事態宣言後初の平日を迎えた26日、大阪市立小中学校では、タブレット端末などを使った自宅でのオンライン学習が始まった。感染者の多い大阪市独自の対応だが、準備が間に合っていない学校も多い。給食の継続は歓迎する保護者が多いが、新型コロナウイルス感染のリスクを心配する声もある。

 この日朝、大阪市西区の市立本田(ほんでん)小学校の6年1組で算数が始まった。でも、教室にいたのは近藤聖也教諭(33)だけ。自宅にいる児童たちは、持ち帰った端末でオンライン会議システム「Teams」につないで参加。グループに分かれて、「どこまで説明したっけ?」などと言い合いながら、図形の問題を解いた。小谷知誠(ともなり)さん(12)は「実際に近い授業を受けられた。『あれ聞こえない』というのはあったりしたんですけど」と振り返った。

 児童たちは4月から端末を触り始めたばかり。近藤教諭は「『今できること』を示せたら、他の学校でも同じようにやっていけるのではないか」と話す。

 ただ、本田小の取り組みは先進的で、市教委が報道陣に取材案内をした学校だ。実際には対応に苦しんでいる学校は多そうだ。

学習塾の動画で勉強 対面授業続ける学校も

 住吉区の市立墨江丘中では朝から、双方向で会話するオンライン「朝学活」の準備で担任らがばたついた。女性教諭はマイクが近づいた時のような「ピー」という雑音が消せず「朝からパニック」。2年5組では担任教諭が画面に映る生徒らに「朝ごはん何食べた」「土日は何してた」などと話しかけた。この日のオンライン学習で取り組む課題を指示すると、多くの生徒は「挙手ボタン」で反応した。ただ、発言しても声が聞こえなかった生徒が数人。2人の保護者から「自宅のWi―Fi(ワイファイ)が不調で参加できない」と連絡もあった。

 午前のオンライン学習では各学年、学習塾作製の動画を教材に使った。家庭の事情で登校を望む生徒もおり、1年生のある教室には10人ほどの姿があった。自宅にいる同級生らと同じように、動画で英文法を学んでいた。最初は、画面上の講師に発音を促されても静かだったが、担任教諭に促され、大きな声で英文を読み上げた。

 中にはノートを取るのをあきらめ、数分後にはおしゃべりを始める生徒もいた。ある女子生徒(12)は「動画は要点がまとまっていて分かりやすいけれど、対面授業の方が集中できる。分からなくても質問できずに進むので大変です」と話した。

 住之江区の市立住吉川小は通常の対面授業をした。福崎真広校長(60)は「児童が端末操作に慣れていないことや、生活リズムを突然変えることへの懸念があった」と話す。感染リスクが高い体育や音楽の授業はやめ、端末操作の練習に充てる。慣れてから、オンラインに切り替えるという。

■保護者「給食ありがたい」……

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