京都のお寺巡りをオンデマンド配信、限定御朱印も

久保智祥
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 巣ごもりのゴールデンウィークに、動画で京都のお寺めぐりはいかが――。春の「京都非公開文化財特別公開」の一環で、そんな取り組みが実施されている。因幡堂(いなばどう)平等寺、金光寺、大行寺=いずれも京都市下京区=の各住職が歴史や見どころをたっぷりと紹介する。限定御朱印なども進呈する。

 オンデマンド動画配信「下京古寺探訪編」は、朝日新聞社の寺社文化財みらいセンターが主催。京都古文化保存協会が協力した。

 因幡堂平等寺では、約千年前に因幡国(今の鳥取)から京都に飛来したという伝説を持つ本尊の薬師如来立像(国重要文化財)などについて大釜諦順(たいじゅん)住職が案内する。薬師如来の厨子(ずし)にある菊の紋は「勅封(ちょくふう)の秘仏」に由来し、火災などで持ち出しやすいように厨子の裏側にも工夫が施されているという。

 金光寺では、新堀俊尚(しゅんしょう)住職が、平安京の東の市で空也が始めた念仏道場(市屋(いちや)道場)に端を発するという寺の起こりを説明。時宗の開祖・一遍らの伝記を描く遊行上人縁起絵(ゆぎょうしょうにんえんぎえ)(国重要文化財)の多様な場面を絵巻を見せながら解説する。

 大行寺では、鎌倉時代の仏師・快慶が晩年に手がけた端正な阿弥陀如来立像(国重要文化財)や釈迦の足跡として信仰される仏足石(跡)などを、英月住職が紹介する。新型コロナウイルスの流行など人が抱える悩みに「道は必ずある。大丈夫です」とエールを送る。

限定御朱印など進呈

 動画配信の視聴料金は1980円(税込み)。視聴特典として、各寺の厚意で本尊薬師如来御身影(おみえ)(平等寺)やオンデマンド限定御朱印(金光寺)、英月住職訳・あなたへの和讃(わさん)(大行寺)が進呈される。

 4月1日に開幕した春の特別公開は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け5月16日までの前期の開催が中止された。動画制作に協力した京都古文化保存協会の担当者は「公開された文化財を目にする貴重な機会なので、多くの人にご覧いただければ」と話す。

 視聴申し込みは5月15日午後6時までで、31日午後6時までの配信期間中、何度でも視聴できる。詳細・申し込みは朝日IDのページ(https://ciy.digital.asahi.com/ciy/11003734別ウインドウで開きます)から。問い合わせは寺社文化財みらいセンター(jisha@asahi.comメールする)。(久保智祥)