板谷由夏さん、長男の中学受験に「我が家はこれでよし」

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前田育穂
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俳優・板谷由夏さん

 咲き誇る道ばたの花や、街路樹の新芽。ピカピカのランドセルに、スーツ姿の新社会人。春に出合う光景はどこか、見る人の背中を押し、「自分も頑張らなきゃ」という思いにさせてくれる。板谷さんをインスパイアしたのは、中学受験に挑んだ長男の姿だった。

 「我が子の話で恐縮なのですが、こんな根性、私にはないなと。大人って調整しますよね。このくらいでいいかなと計算したり、うまくいかなかった時の言い訳を考えたり。でも、子どもにはそんなの何もなくて、ただがむしゃらにゴールを目指すだけ。今思い出しても、泣きそうになるんですけど。そんな様子を見ていて、帳尻を合わせてどうこうするってつまんないな、もっと色んなことにトライしたり、自分に厳しくしたりする姿を子どもに見せないと恥ずかしいな、と思うようになりました」

 受験の直前期は、「親も人間力を試される日々でした。12歳の子に経験させて良かったのか、夫とも話し合いましたね」と振り返る。「息子に『大丈夫だよ』と声をかけても、『何が大丈夫なの?』と聞き返される。どんな言葉なら届くのか、はい上がれるのか。すごく考えました。最後はメンタルなんですよね」

 悩み抜いた末にかけた言葉は「何があっても味方だよ」。本番で思ったように力を出せず、親子で泣いた夜もあった。それでも、「あきらめないこと。気持ちを切り替えて取り組むこと。一発合格だったら経験しなかったであろうたくさんの学びを得て、我が家の受験の日々はこれでよしとしようと思えました」

 そして今、板谷さんの心は燃えている。「気づいたら、50歳まであと4年。まずい、時間が足りない! 息子たちに負けていられない! と。親の仕事上の努力って、子どもには伝わりづらいと思うんですね。だから、『ママ、英検とったよ』みたいな、分かりやすい何かを達成したいなと」

逃げずに、ちゃんと目標を立てたい

 まずそろえたのは、釣り道具…

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