膨らみ続けるバブル崩壊リスク 日銀の緩和、出口見えず

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編集委員・原真人
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 いわゆる日銀の「異次元緩和」がスタートしてから今月で丸8年となる。コロナショックのもとでも株高などの資産バブルが進む背景には、この日銀の異次元緩和や、米欧中央銀行による超金融緩和がある。とはいえこのような超緩和を永久に続けることはできない。続けようとしても、どこかではじけてしまうだろう。それが歴史の教訓である。

 米欧の中央銀行には少なくともその鉄則が浸透している。超緩和の「出口」が常に意識され計画され、ときに実行されてきた。ところが日銀の「出口」だけが見えてこない。周囲から見えないだけでない。当の黒田東彦総裁自身が出口戦略の議論を「時期尚早」と認めず封印している。

 その日銀が27日昼、今後数年にわたる経済・金融見通し「展望リポート」を発表。黒田総裁の2期目の任期である2023年春以降も2%インフレ目標は達成できそうもない、と明らかにした。

 黒田日銀の10年間は結局一度も金融引き締めができないことはもはや確実だが、さらに次の体制に入っても緩和づけ状態が続く。日銀はそう見通しているのだ。

「半永久緩和」のわな

 なぜ黒田日銀は異常事態とも…

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