橋田寿賀子さん、最強でした 長ぜりふと奥底の本音と

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聞き手・田中聡子 聞き手・岸善樹
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 昭和から平成、令和へと、日本人に並走してきた橋田寿賀子さんのファミリードラマ。何が「お茶の間」を夢中にさせたのか。彼女の生き方が、私たちに遺(のこ)したものとは。

脚本家・橋部敦子さん 説明的な台詞でドラマ、至難の業

 橋田さんの脚本の特徴は、なんと言ってもセリフの長さにあります。登場人物が思っていることすべてを言葉にする。そこには、視聴者に寄り添う、徹底した大衆性があります。

 私が脚本の勉強のために通ったスクールで教えられたことに、「セリフは説明的であってはいけない」というものがありました。だから、橋田さんの作品を表面的にしか見ていなかった時は、「あの『だめ』なスタイルだ」「なんて冗長なんだろう」と受け取っていました。私は巧みな映像表現で芸術性の高い脚本を書きたい。だから橋田さんは目指す方向ではないな、と。

 ところが実際に脚本家になってみて、初めて橋田さんのすごさに気付きました。

記事後半では、「橋田ドラマはテレビが幸せだった時代の申し子」と語る宇佐美毅さんも、人気を呼んだ理由を論じています。

 説明的なセリフでドラマを面…

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