屈託のない笑顔の少女 糸満で魚売り歩く立派な「商人」

沖縄タイムス・城間有
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 戦前の沖縄の人や風景を写した写真165枚が、朝日新聞大阪本社(大阪市)で見つかった。戦前の沖縄の写真は戦災で多くが失われ、まとまった形で見つかるのは珍しい。その中から選んだ写真を紹介する。

 1925(大正14)年に撮影された糸満の少女たち。屈託のない笑顔を向けている。糸満の女性は、父や夫がとってきた魚を「バーキ」と呼ばれるかごに入れ、頭に載せて売り歩いた。写真では、バーキのふたのようなものに、グルクン(タカサゴ)が並ぶ。縦じまの着物は庶民の普段着だ。

 同年6月11日付の大阪朝日新聞に写真連載「琉球スケッチ5」として掲載された。記事には、糸満では「家族のひとりひとりが経済を別にしている」とあり、写真の女性も「立派に一本立の商人である」などと記されている。朝日新聞大阪本社写真部に所属した横田巳之助氏の撮影とみられる。(沖縄タイムス・城間有)