野村HD決算減益に、アルケゴス問題で損失3077億円

有料会員記事

稲垣千駿
[PR]

 米投資会社との取引によって欧米の金融機関が巨額損失を出した問題で、国内証券最大手の野村ホールディングス(HD)は27日、関連損失を約28・7億ドル(約3077億円)と発表した。当初は約20億ドルと見込んだが、その後の株価下落などで膨らんだという。

 野村HDは明らかにしていないものの、取引先は米大富豪の資産運用をするアルケゴス・キャピタル・マネジメント。元手を何倍にも膨らませて特定の株式に集中投資していたが、3月下旬の株価急落で行き詰まった。アルケゴスから担保を取って投資を手助けしてきた野村HDなどの金融機関にも損失が及んだ。

 野村HDは「個別性が強い特殊なケースだった」と説明。通常なら預かった担保の売却などで損失を抑えるが、株価急落で損失額が大きく膨らんだという。一部の米金融大手がうまく売り抜けたことには「他社の状況をコメントする立場にない」としている。2021年3月期決算(米国会計基準)はこの影響で、純利益が1531億円と前期比29・4%減になった。

 奥田健太郎グループCEO(…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。