「もう選挙モンスターではない」河村氏、読み違えた民意

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堀川勝元
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 これから4期目をスタートさせる河村たかし名古屋市長(72)と「ノーサイド」と言うには、ほど遠い空気が流れていた。

 「高齢者約60万人に電話が125回線。この時点で分かるじゃん。高齢者が生死をかけているイメージがわいていないでしょ」

 27日、自民党名古屋市議団の新団長に就任したばかりの藤田和秀市議(57)は「就任あいさつ」で河村氏を訪ねて開口一番、「強固な是々非々で議論させていただく」と宣言。そして、新型コロナウイルスワクチンの接種予約電話がつながらず混乱している状況をあげ、厳しく詰め寄った。

 河村氏が「回線が競争になってなかなかとれん」と伏し目がちに答え、藤田氏は「これから言うべきことははっきり申し上げに参りますので、真摯(しんし)に聞いて下さい」とあえて念押ししてから席を立った。

 藤田氏は当選6回。市議会では「反河村の急先鋒(きゅうせんぽう)」として知られ、このタイミングでの団長就任は「自民はそういうモードということだ」(自民ベテラン市議)。

 同様に名古屋民主市議団、公明党市議団も新団長に、大村秀章愛知県知事へのリコール署名を支援した河村氏の責任を厳しく追及した市議が就いた。

 河村氏が市長選を勝ち抜いたにもかかわらず、圧勝続きと恐れられていた「選挙モンスター」には似つかわしくない約4万8千票差まで迫られての勝利だったことで、対立候補を支援した市議会各会派に「敗北」の雰囲気はない。むしろ「もうモンスターではない」と藤田氏は言った。

「民意の半歩先が読める」と恐れられてきた河村氏、潮目が変わったきっかけは「リコール署名」と指摘する関係者もいます。記事後半で詳報します。

 市議たちはかつて河村氏のこ…

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