はやぶさ2の着陸捉えたカメラ故障 寄付で作製、劣化

小川詩織
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 小惑星探査機「はやぶさ2」の2度の着陸を撮影した小型カメラが故障したと宇宙航空研究開発機構(JAXA)が27日発表した。カメラは当初、予算の関係で搭載が見送られたが、着陸を確認したいという願いから、一般からの寄付金で開発された経緯がある。津田雄一プロジェクトマネージャは「着陸の瞬間を撮影する役割を十分に果たしてくれた」と感謝した。

 小型カメラは、石や砂を採取する円筒形の装置「サンプラホーン」を監視するために設置された「CAM―H」。はやぶさ2が2019年、小惑星リュウグウに2度着陸した際、砂や石が舞い上がる様子を撮影。初代はやぶさではデータから推測するしかなかった着陸成功を確認した。

 発表では、CAM―Hははやぶさ2が地球に帰還した昨年末に起動せず、その後も復旧しなかった。民生品を多用しており、宇宙を飛び交う放射線で劣化したとみられる。ただ、探査機には別のカメラがあり、今後の観測に影響はないという。

 はやぶさ2は14年に打ち上げられ、すでに設計寿命を超えている。飛行は順調だが、少しずつ劣化が見えており、JAXAはこの日、姿勢制御装置を保温するヒーターの一部が故障したとことも明らかにした。これも別のヒーターで代用できているという。

 はやぶさ2が次の目的地である小惑星「1998KY26」に到着するのは31年7月の予定。それまでに太陽の周りをさらに11周し、100億キロを飛ぶことになる。小川詩織