福島第一原発作業ロボ、コロナ影響で輸送遅れ 英で開発

福地慶太郎
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 東京電力は27日、福島第一原発の2号機の溶け落ちた核燃料(デブリ)を取り出すために英国で開発中のロボットアームについて、日本への輸送が遅れる見通しを明らかにした。新型コロナウイルスの変異株が広がる英国からの入国を日本政府が制限し、英国の技術者が来日できないためという。

 2号機のデブリの取り出しを巡っては、国と東電が昨年12月、新型コロナの流行によるアームの開発の遅れを理由に2021年中の開始を断念すると発表。21年4月末ごろにアームを日本に運び、英国で予定していた動作試験の一部を日本で行うことで、作業開始の遅れを「1年程度」に抑える方針を示していた。

 東電によると、日本での試験にも英国の技術者が参加する必要がある。しかし、入国制限で今は来日できないため、日本へのアームの輸送時期を遅らせ、日本で計画していた試験の一部を英国で行うという。

 東電は、試験の一部を英国で行うことで、昨年12月に示した予定通り、デブリの取り出し開始は「1年程度の遅れ」にとどめるように取り組むとしている。福地慶太郎