北海道滞在中に都内火災に出動? 市議が過大受給で謝罪

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前川浩之、北沢拓也
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 東京都町田市の渡辺厳太郎市議(48)=自民=が部長を務める消防団が、団員が火災時に現場に駆けつけると市から払われる「出動手当」を過大に受給していたことが分かった。渡辺氏は市消防団第1分団第5部長を務めている。部が渡辺氏の出動を市に申請した日と、市議として都外に視察に行った日が重なっているケースが2回あり、出動手当として計6400円が支払われた。渡辺氏によると、すでに市に返金したという。

 渡辺氏は27日、取材に対し、「部で出動者をまとめて申請する際、担当者が誤って私を含めてしまった。部長として申し訳ない」と釈明した。出動手当は部の口座で一括管理しており、消防団の活動費に充てているという。渡辺氏は「私的な利用はない」とした。

 朝日新聞による情報公開請求に対し、市が開示した「出張旅費等支給明細書 出動人員報告」によると、2016年10月11日と19年7月23日に、渡辺氏が火災現場に出動したとの申請があった。この申請に基づき、それぞれ3200円の渡辺氏分の出動手当が分団に支払われた。

 一方、市議会議長に提出された「行政視察報告書」によると、16年10月11~13日は文教社会常任委員会で宮城県などを、19年7月22~24日は議会運営委員会で北海道などを視察に訪れていた。

 16年10月11日の火災発生時間は午後10時40分ごろで、その日渡辺氏は、宮城県多賀城市で防災対策の説明を受け、翌日は秋田県庁などを視察。また、19年7月23日の火災発生時間は午後11時30分ごろで、渡辺氏が旭川市札幌市を訪れていた日の深夜にあたる。翌日は小樽市を視察していた。

 出動手当は分団ごとにまとめて、毎月市に支給分の名簿を提出する。市防災課によると、火災の有無はチェックするが、実際現場に行った団員までは確認していないという。

 渡辺氏によると、今月に入って市から出動手当などの書類の精査を求められたといい、「改めて調べたらミスに気付いた」と説明している。前川浩之、北沢拓也)

出動手当、分団にまとめて入金

 東京都町田市は、消防団員ら…

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