埼玉 ワクチン接種すぐ枠満杯 予約電話が殺到

新型コロナウイルス

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 新型コロナウイルス対応の「まん延防止等重点措置」が28日、埼玉県内では新たに13市町を加えた計15市町で適用される。大型連休をはさみ来月11日まで。一方、今後本格的に始まる高齢者向けワクチン接種で、電話による予約がとりにくいといった問題が表面化している。

 26日に65歳以上の高齢者を対象にしたワクチン接種予約の受け付けが始まった埼玉県秩父市。コールセンターに電話が集中し、5月16日からの集団接種も同24日からの個別接種も、同29日までの予約枠が半日足らずで埋まった。次に予約できる時期は後日案内するという。

 市はコールセンターを外部に発注しており、市役所本庁舎での予約は受け付けていないが、電話予約ができない多くの市民が来庁し、職員に尋ねる場面もあった。総合案内受付の担当者は「かなりの方が問い合わせに来た」と話した。

 和光市は15日午前9時から、接種対象となる高齢者約1万5千人のうち、75歳以上の約8千人の予約を先行したところ、ホームページとコールセンターに予約が殺到。30分でシステム障害が発生し、受け付けを中断した。21日に再開したという。

 26日からは65歳以上の予約も開始し、27日朝には現在予約を受け付けている約3千人分の全ての枠が埋まった。市では5月10日に次の集団接種の予約について公開する。5月下旬から市内10カ所の医療機関での個別接種も予約を開始する予定。

 毛呂山町は接種対象の高齢者約1万2千人のうち、80歳以上の約3700人に接種券を発送。9日から予約を受け付けたが、委託したコールセンターは高齢者からの電話が殺到してパンク。役場などに問い合わせが相次ぎ、混乱した。

 町に届いているワクチンはまだ1460人分。予約はすぐ満杯となり、2千人以上が次回のワクチン入荷を待つことになった。電話だとなかなかつながらず、予約できた人のうち3分の2がオンラインの利用者だった。

 町は、オンライン予約を呼びかけ、22日にその予約方法を解説した動画をユーチューブに公表した。動画は次回入荷時に、同様の混乱が起きないようにと作った10分43秒で、接種会場における手続きを説明したのに続く第2弾。各画面を紙芝居のようにして、接種券とともに郵送された紙にある10けたの数字をIDに、別の数字をパスワードへ入れることなどを井上健次町長が説明している。

 更新パスワードを英字と数字で自作して入力する「難関」部分は、「自分の名前をローマ字で書いて一部を数字にする」などと伝授。担当者は「オンラインと聞けば敬遠しがちな高齢者に配慮した」。ただ、「説明板が小さく見えにくい」との声があり、町は説明板だけを映して音声で解説する「改訂版」を近く作る。

 松伏町は27日、ワクチン接種の予約相談窓口の電話が混雑しているため、ウェブやLINEを使うよう町のホームページで呼びかけた。町では85歳以上を初回の接種対象とし、21日に接種券とタクシー券2千円分を郵送。5月11日からの接種開始を案内して予約を受け付けたが、電話での予約が圧倒的に多いという。

 春日部市は、最初に90歳以上の約3500人に16日にクーポン券を送り、485人分の予約を受け付けたところ、18日午前中にいっぱいになった。

 残りの約3千人は、27日にクーポン券を送る75~89歳の人たち約3万6千人と合わせて、次の予約受け付けの対象にする想定だったが、予約できなかった90歳以上の人たちや家族らから問い合わせが相次いだ。このため急きょ、次に確保できる見通しになったワクチン2千人分を90歳以上の人たちに充てることにした。23日に案内のはがきを発送し、26日に予約受け付けを始めた。

 それでも単純計算で90歳以上の人だけで1千人分足りない。市の担当者は、病院や介護施設に入院、入所中の人、接種を希望しない人らも相当数いるとみられるため、「2千人分用意すれば、ある程度希望にそえるだろう」とみている。

 これに伴い、89歳以下の人たちの年齢区分やクーポン券発送の日程も一部変更した。

 接種予約の受付開始前から混乱しているのは、川越市。23日に75歳以上の約4万8千人へ接種券を発送したところ、予約開始10日前の26日朝から「受付日はいつ?」「予約方法がわからない」といった電話が、委託したコールセンターと市役所に終日殺到している。対応に追われ、通常の業務に支障が出ているという。

 市によると、国の方針が固まっていない2月に接種券などを印刷したため、受付開始日は市広報誌を確認するようにと記載し、郵送したという。予約開始を5月6日とし、接種できる医療機関の一覧などを掲載した広報誌は、接種券とほぼ同時期に配布されている。職員は「皆さん広報誌の方を読まないで電話してきているようだ」と話した。

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