再利用カップ広げる動き コロナでも使い捨て止めたい

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神田明美
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 スポーツ観戦やオフィスで再利用(リユース)カップを広げる動きが始まっている。新型コロナウイルスの影響で、感染防止に使い捨てカップが使われるケースもあったが、ごみが増え二酸化炭素(CO2)排出が増えるのが難点だった。今後、自由にスポーツ大会やイベントが開けるようになれば、繰り返し使えるカップがさらに注目されそうだ。

 「森のタンブラー」はアサヒビールパナソニックが共同開発した製品だ。間伐材などの木材繊維を重量比で55%、プラスチック45%を混ぜた素材で作られた。1個につき、ごみ10・5グラム、CO2は70グラムの削減効果があるという。家の外でも使えるマイタンブラーとして、19年のテスト販売を経て20年6月に本格的な販売がスタートした。

 サッカーなどプロスポーツのチームが試合会場で販売し売店での利用を呼びかけたり、イベント会場でビールのカップに利用されたりしてきた。350ミリリットルの缶ビールを注げる490ミリリットルのサイズなどがある。金型成型技術で木の風合いが出る手触りにし、内側にはビールがきめ細かく泡立つ極小の凹凸もある。

 発案したのは、アサヒビールで容器包装開発を担当する古原徹さん。使い捨てプラスチックカップは「飲み終わればごみ。軽いので、風で飛んで川から海に流れたら海洋プラスチックごみになる」と気になった。使い捨てカップの量を調べたところ、アサヒビールのロゴが入ったものだけでも、プラ製と紙製あわせて年1500万個使われていた。

 環境に配慮したリユースカップの素材を探すと、パナソニック間伐材などの繊維をプラスチックに混ぜた素材を開発していた。パナソニックの名木野俊文さんは「石油由来の材料を減らすため家電向け新素材として開発してきた」。

 19年秋に茨城県つくば市で…

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