羽田氏が勝利も…盤石ではない野党共闘 きしむ足元

有料会員記事衆参3選挙

遠藤和希、里見稔、土屋弘
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 25日に投開票された参院長野選挙区補欠選挙は、野党統一候補の羽田次郎氏(51)が自民新顔の小松裕氏(59)を破り、初当選した。2016年、19年の参院選に続く勝利に沸く野党陣営だが、共闘の足元ではきしみも。衆院選が迫る中、自民には危機感が漂う。(遠藤和希、里見稔、土屋弘)

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 「野党と市民の共闘で勝ち抜いた。この枠組みが全国に波及していくのではないか」。当選から一夜明けた26日、羽田氏は長野市内で記者会見し、選挙戦をこう振り返った。

 昨年暮れに兄の雄一郎氏が新型コロナウイルスに感染して死去し、その後援会「千曲会」の要請で急きょ立候補。野党共闘に支えられ、小松氏に約9万票の差をつけて初当選した。県内五つの衆院小選挙区すべてで得票が小松氏を上回り、野党陣営からは衆院選に向けて「共闘方式で」「全小選挙区で勝利を」と、威勢のいい発言が相次ぐ。

 だが、野党幹部の一人は「追い風に助けられた選挙だった」と語る。「弔い合戦」への同情票に加え、新型コロナ対応や「政治とカネ」の問題で政府・与党に猛烈な逆風が吹いた。その結果、無党派層の6割を超える支持が羽田氏に集まった。

 一方、元首相の孜氏の時代には衆院3区だけで十数万の集票力を誇った千曲会は高齢化が進み、立憲などの地方組織は貧弱だ。「いつも風が吹くわけではない」とこの幹部は戒める。

 肝心の野党共闘にも不安がつ…

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