遅咲きのエコバッグ選び 「怪しい袋」とは言わせない?

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寺下真理加
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 街中で近ごろ老若男女問わず、様々な色や形のエコバッグを持っている人が目立ちます。昨年7月にレジ袋が有料化され、9割以上の人が「マイバッグ」を持っているという調査もあるほど。「百花繚乱(りょうらん)」時代に、どんな商品を買えばいいのか。面倒くさがりの記者が、遅咲きのエコバッグデビューを目指し、あれこれ思案しました。

拡大する写真・図版レジ袋使用状況に関するWEB調査

 環境問題に関心がないわけではないが、記者は昨年7月以降も、ゴミを仕分けする際などに使うからと、レジ袋をもらい続けていた。「会計済み」の証しとして店員さんが袋に入れてくれる安心感が大きかった。一方で、家の台所の隅に「使いそうで結局いつまでも使わないレジ袋の墓場」を長年、作り続けているという問題もあった。

 この春、薬局で無料サービスのエコバッグをもらった。試しにそれを持って近所のコンビニへ。「袋、要りません」と告げて会計を待つ間、店員さんが不思議そうな顔をしている。支払い後、自分で商品を詰めなければならないのか、と気づいて、慌てて詰め込む。振り向くと長い列が出来ていた。

 昨年12月に環境省がホームページ「レジ袋チャレンジ」などで公表した調査結果(http://plastics-smart.env.go.jp/rejibukuro-challenge/pdf/20201207-report.pdf別ウインドウで開きます)によると、昨年3月に「エコバッグを持っている」と答えた人は8割程度だったが、同11月には一つ持っている人が2割、複数持っている人が7割、計約94%に達した。最近1週間でレジ袋を「もらった人」と「もらっていない人」の割合は、3月の7割、3割から、11月には3割、7割へ逆転した。

 コンビニを舞台にした短いコントを集めたキャンペーン動画「環境省×吉本興業 『レジ袋いりません選手権』」(https://www.youtube.com/watch?v=OLVgP2rTz9g別ウインドウで開きます)を見ると、店員が尋ねる、客が断るタイミングはその時々で良いんだ、ストレスに感じ過ぎることはない、と思える。たとえば「大阪湾にはレジ袋300万枚が沈んでいる」と店員に語る客が、マイバッグでなく、くしゃくしゃになった使用済みレジ袋を店員に差し出す。「バッグは買わない」という選択肢だってあるのだ。

拡大する写真・図版東急ハンズオリジナル ポケットスクエアバッグ 大容量タイプ カーキ 税込み1650円

 とはいえ、エコバッグを「サブバッグ」のように堂々と持つ人は以前より目立つ。売り上げは伸びたのか。大手雑貨チェーン「東急ハンズ」渋谷スクランブルスクエア店の長谷川りさ子さん、中村和弘さんに尋ねた。

 同店では約120種を扱い、エコバッグ全体の売り上げは昨年の約2・3倍になった。

 大容量、重い荷物にも耐える強度、持ち歩いても負担にならない軽さ、折りたたみやすさ、外からの中身の見えにくさ、といった利点を多く備えた商品が選ばれるという。アウトドアテントにも使用される素材「リップストップナイロン」を使うなどして、軽さと強度の両方を備えた商品も人気だ。

拡大する写真・図版NANOBAG(ナノバッグ)グレー 税込み2035円

 10年ほど前、「店員に万引きを疑われ、不快な思いをして以来、外出が怖くなった」と嘆くシニア女性の知人がいた。それを思い出したのは、レジ袋有料化の直後、メディアで万引きの増加が報じられた頃だ。

 朝日新聞の昨年8月の記事で…

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