お互いさまの社会に #コロナを生きる言葉集

新型コロナウイルス

高久潤
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 「手を差し伸べること」を通じて自分もまた助けられる、そういうお互いさまの社会にしていく。(ライフリンク代表の清水康之さん)

#コロナを生きる言葉集

 コロナ禍の2020年、日本の自殺者数が11年ぶりに増加に転じた。女性、そして若者の「生」が脅かされたのが特徴だという。

 自殺対策に取り組むNPO法人ライフリンク代表の清水康之さん(49)が「これはまずい」と感じた転機は、昨年2月末の「一斉休校」宣言だった。「休校になって働きに行けない保護者は、当然収入が減る。もともとギリギリの生活をしている人にとっては死活問題。借金を重ねたり、家族関係が悪化したりしかねない」

 清水さんの念頭にあったのは、山一証券経営破綻(はたん)などが相次いだ翌年、1998年の自殺の急増だ。中高年男性を中心に前年よりも8千人以上多く自殺で亡くなった。

 コロナ禍での自殺は当初こそ激減したが、結局は増えている。「比喩的に言えば、引き金がひかれるのが一時的に止まっただけ。弾はどんどん込められていた」。収入が下がる。失業が増える。家庭内でのトラブルが増える……。こうした問題が玉突き的に起きていったという。

 「お互いさまの社会が必要だ、という感覚が広がりつつあると思います」と話す清水さん。「そうしないといけない。自殺のない社会とは、誰もがおびえて生きなくていい社会です」高久潤

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 誰もが経験したことのない日々が続いています。様々な立場、場面の言葉を集めます。明日に向かうための「#コロナを生きる言葉集」。

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