第3回奔放発言繰り返す大統領 支持するロシアにも裏事情
聞き手・喜田尚
親しみやすさをアピールし、支持者から「バーチカ」(おやじ)と呼ばれるのを好むルカシェンコ大統領の演説は予測のつかない発言が売りだ。その奔放さは、昨年8月の大統領選以来の危機の中でも変わらない。
「私が去っても、私の息子は大統領にはならない」
3月半ば、北西部フロドナの牛乳工場を視察したルカシェンコ大統領は、作業服姿で並ぶ職員を前に唐突に「後継問題」を語り始めた。
自ら選挙不正疑惑に言及、その狙いは
「大統領を決めるのは選挙だ。ほら、私の目の前にいるこの2人。彼らが大統領選に出るかもしれない」
「指名」されたのは、同行した地元州知事と側近の大統領顧問だ。大統領府がSNSに投稿した動画は、表情を変えず神妙に聴き入る2人を映し出した。
だが、ルカシェンコ氏が本気…
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