コロナ禍を1年駆けて知った意味、石ころの中から宝石探すように(奏でるコトバ、響くココロ)

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光ケ丘女子高校(下)

できないことなど何一つない!

 4月25日、東京、大阪、京都、兵庫の4都府県に3度目となる新型コロナウイルス緊急事態宣言が出された。

 全日本吹奏楽コンクール全国大会に18回の出場を誇る聖カタリナ学園光ケ丘女子高校吹奏楽部の部長、3年生でパーカッションを担当する「ヒナ」こと穴原陽菜は昨年のことが頭をよぎった。

 学校のある愛知県にも緊急事態宣言に準じるまん延防止等重点措置が適用されている。緊急事態宣言、学校の休校、そして全国大会の中止――。

 「もし、今年もコンクールがなくなってしまったら……」

 そんな不安に襲われたとき、ヒナには聞こえてくる歌がある。少女たちの美しい声がこう歌う。

 『できないことなど何一つない』

     ♪

 ヒナは小学4年で吹奏楽を始め、2019年春、ずっとあこがれていた光ケ丘女子高校に入学して吹奏楽部の一員になった。

 まず驚いたのが練習に臨む先…

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