療養ホテルにも、病院にも入れない… 危機的状況の大阪

有料会員記事新型コロナウイルス

浅沼愛、長富由希子
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 大阪で新型コロナウイルス患者が急増するなか、療養ホテルや病院の患者受け入れが滞っている。ホテルに入れず、車中泊で過ごす患者。搬送先がなく、ホテルに留め置かれる患者……。府の療養・入院態勢はいま危機的状況にある。(浅沼愛、長富由希子)

「絶対にうつせない」車中泊始めたが…

 4月11日、大阪市内の女性(26)は、自家用車の運転席を倒して横になっていた。発熱がひどく、37度から39度まで乱高下する。冬物のダウンを着て、毛布にくるまる。それでも震えがとまらなかった。

 前日の10日、数日前に一緒に食事をした知人から電話があった。「コロナになっちゃったからあなたも検査に行って。ごめんね」。1時間後に民間のPCR検査を受けると、夜、「陽性」との連絡があった。

 祖母、母、妹との4人暮らし。大好きな祖母(84)には心疾患がある。「絶対にうつせない」と考え、車中での生活を始めた。

 食事は、母が自宅の玄関前に弁当を置いてくれた。母が感染しないよう、母がいなくなってから弁当を取りに行った。トイレや洗顔は、人気のない公衆トイレを使った。

 保健所には車中泊の状況とぜんそくの持病を伝え、「療養施設に一刻も早く入りたい」と訴えた。1日に1回は電話したが、いつも「患者が多くて混み合っている。わからない」と、繰り返すだけだった。

 車中泊4日目の13日。目が…

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