ディズニー入園者数、7割減で過去最低 上場後初の赤字

田幸香純
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東京ディズニーランド=オリエンタルランド提供
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 東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは28日、2021年3月期決算を発表した。年間の入園者数は前年比73・9%減の756万人で、東京ディズニーランドが開業した1983年度の993万人を下回り、過去最低に。新型コロナ禍が直撃し、96年に東京証券取引所に上場以来、初の赤字となった。

 売上高は前年比63・3%減の1705億円、純損益は541億円の赤字(前年は622億円の黒字)だった。20年4~6月は全面的に休園。7月から営業を再開したが、その後も入園者数の制限を続けている。

 ホテル事業の売上高も前年の半分以下だった。役員報酬や社員の冬のボーナスを減らしたほか、イベント中止などで経費を約655億円カットしたが、赤字は回避できなかった。資金繰りには余裕があり、23年度に予定するパーク拡張などに向けて投資を続けるという。

 22年3月期の業績見通しは「合理的な算定が困難」として示さなかったが、次期社長に内定した吉田謙次・常務執行役員はオンライン会見で「黒字化を目指したい」と強調。今年で開業20周年を迎える東京ディズニーシーで、年度内に「ナイトエンターテインメント」を始める方針を明らかにした。吉田氏は「パークの魅力を高めることと、コスト効率化を並行してやっていく」と話した。田幸香純

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約4カ月の休園を経て、2020年7月1日に再開した東京ディズニーランド=千葉県浦安市、中島嘉克撮影