3日に増えた休養日 名将も歓迎「非常にありがたい」

山口裕起
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 今夏の第103回全国高校野球選手権大会から日程上は連戦がなくなり、3日に増えた休養日のひとつを使って、女子高校野球の日本一を決める決勝戦が阪神甲子園球場で開催される。大会終盤でのさらなる日程緩和を、女子高校野球界にも甲子園でプレーできるチャンスが生まれたことを、指導者や選手はどう受けとめるのか。

 大会の日程上、唯一、連戦が生じていた3回戦と準々決勝の間に休養日が新設された。これまでは、3回戦の2日目を勝ち上がった4校は翌日が準々決勝だった。

 第101回大会(2019年)で優勝した履正社(大阪)と準優勝の星稜(石川)は、ともにこのケースにあてはまる。星稜のエース奥川恭伸(やすのぶ)(現ヤクルト)は3回戦の智弁和歌山戦で延長14回を165球で完投した。翌日の準々決勝は登板を回避し、チームは仙台育英に勝った。3回戦後にも休養日があれば、奥川は中3日の間隔で準決勝に臨めたことになる。

 疲労は投手だけの問題ではない。星稜の林和成監督は準々決勝の朝、選手らがかなり疲れた様子だったことを覚えている。「炎天下と甲子園という重圧の中で試合をすれば、野手の疲労もかなり蓄積される。連戦で勢いに乗ることよりも、健康が大事。生徒の体を思えば、休養日が増えるのはとてもいいことだ」

 「選手のことを考えてくれた。現場としては非常にありがたい」。大阪桐蔭西谷浩一監督も歓迎する。休養日がなかった時期に2度、準々決勝翌日のみだった時期にも2度、全国制覇に導いた。

 かねて日程の早い段階にも休養日が欲しいと考えていたという。「連戦がなくなり公平に休養日がある。次に向けてコンディションを整えるのか、強化にあてるのか、考え方はチームによって違うと思うが、大きな1日になる」

 かつては3回戦から決勝までの4試合を4日間もしくは5日間で行っていた。阪神甲子園球場などの協力を得て、今夏からは終盤のこの4試合を7日間か8日間かけて戦うことになる。 試合日程によって不公平感が生じるなどの課題があるものの、20年からは「1週間500球」の投球数制限が設定された。18年から導入された延長十三回からのタイブレーク制は今春から決勝にも適用された。選手の健康を守るための模索が続く。(山口裕起)