白鳥川にこいのぼり 2年ぶり

寺崎省子 菱山出
[PR]

 こどもの日(5月5日)を前に、滋賀県近江八幡市を流れる白鳥川に21日、130匹のこいのぼりがお目見えした。昨春はコロナ禍で中止となったが、住民らの「まちを元気に」との思いから2年ぶりに復活。今年は、近くにある市立総合医療センターの医療従事者に感謝を伝えようと、青色の文字で「アリガトウ」とのメッセージも掲げた。5月19日まで。

 市民グループ「白鳥川の景観を良くする会」(景観隊)の活動の一つ。隊員約30人が朝から川の両岸に支柱を立て、約20匹ずつを3列に渡した。川沿いのフェンスにも結びつけた。

 こいのぼりの活動は10年前から始めた。白鳥川の近くに市立総合医療センターがあり、入院患者らから「元気が出ます」との声も寄せられるという。当初は隊員が自宅にあったものを持ち寄ったが、活動を知った地元の約150世帯からこれまで寄贈を受けた。

 今年は、医療センターから見えるフェンスにこいのぼりだけでなく、青色のカード(A4判)を取り付けて「アリガトウ」と書いた。カードには「コロナに負けないで!」「病院のみなさんありがとうございます」というメッセージも記されている。一方、川側のフェンスには「コロナニマケルナ!」と掲げた。

 景観隊代表の吉田栄治さん(76)によると、2006年の発足当初は62歳だった隊の平均年齢は75歳に。川沿いの桜並木の枝切りや草取り、ごみの回収など月2~3回の定例活動を続けてきた。「外出が減ると高齢者は体力低下が心配。太陽の下で、ワイワイ元気に活動し、川がきれいになったと地域の人に喜ばれるのはやりがいになる」

 今年のこいのぼりをどうするか。景観隊で話し合い「感染対策を取って続けていこう」ということになった。吉田さんは「閉じこもりがちだが、川沿いを散歩して癒やされ、こいのぼりを見て元気をもらってほしい」と話している。(寺崎省子)

     ◇

 大津市真野3丁目の真野川沿いでも23日、地元の真野小学校や真野幼稚園の子どもたちがこいのぼりを揚げた。手作りの50匹で、5月14日まで泳いでいる。

 地元の真野学区自治連合会でつくる実行委員会が主催し、市制百周年を記念して1998年に始まった。昨年はコロナ禍で中止された。

 学校や老人クラブなどから千人以上が参加し、こいのぼりを作った。子どもたちは、長さ約4メートルの不織布にアクリル絵の具で模様を描いた。川沿いの堤防の上、約500メートルにわたって掲げられている。

 自治連合会長で実行委員長の川端伸一さん(72)は「コロナ禍ですが、規模を縮小してでも開催することで、沈滞ムードを払拭(ふっしょく)したい」と語った。

 小学5年生の西村星來(せいら)さんは「今年は揚げることができて、みんなの心が一つになったみたいですごくうれしい」。金子旺記(おうき)君は「こんな状況でもみんなが元気に過ごせるように、との思いを込めて作りました」と笑顔で話した。(菱山出)