元関電社員「ごまかし続けていいのか」 再稼働への疑問

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佐藤孝之、堀川敬部 佐藤常敬
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 運転40年を超える福井県の老朽原発3基が、全国初となる再稼働に向かう。中間貯蔵施設の県外候補地は決まらぬままで、また受け入れ先のない使用済み核燃料が増える。「課題の先送りだ」と批判の声が上がった。

福井知事「総合的に勘案」

 「地元の美浜町、高浜町、県議会のご意見、さらに国と事業者から示された内容を一つ一つ確認してきた」。福井県の杉本達治知事は28日午前、国内初となる老朽原発の再稼働に同意した理由を報道陣に説明した。冒頭発言は約14分間に及んだが、そこに「使用済み核燃料」も「中間貯蔵施設」も出てこなかった。

 再稼働を判断する前提として、杉本知事はもともと、使用済み核燃料中間貯蔵施設の県外候補地を示すよう関西電力に求めてきた。だが、関電が今年2月、青森県むつ市の施設を電力大手各社で共同利用する案への参画を「選択肢の一つ」と知事に伝えると、むつ市側が猛反発した。

 県外候補地の約束はどうなったのか。杉本知事は報道陣から問われてようやく、「(27日の関電の森本孝社長とのオンライン面談で)しっかり確認した」と述べたが、その具体的な内容には触れなかった。「全く考慮していないわけではないが、総合的に勘案した」と説明した。(佐藤孝之、堀川敬部)

 原発を動かせば、たまる使用…

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