つくったお酒は飲めないけど… 農業高校生が酒米に挑戦

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井上潜
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 旭川農業高校(北海道旭川市)農業科学科の生徒たちが、市内の老舗酒蔵・高砂酒造と協力し、酒米の栽培からオリジナルの日本酒造りまで手がけるプロジェクトに挑戦している。地元の魅力を知り、地域貢献につなげることが目的だ。未成年でお酒は飲めないが、「私たちのつくったものを多くの人に楽しんでもらいたい」と、初めての酒米づくりにはつらつとした表情で取り組んでいる。

 4月下旬、旭川農業高校のビニールハウスでは、農業科学科の2、3年生16人が種まき作業に追われていた。全自動播種(はしゅ)機を通るローラーの上に専用のマットを置いていく。播種機から、床土(とこつち)と酒米の種、覆土の順に一定の速度で専用のマットの上に敷かれていく。マットは生徒たちと高砂酒造の社員らが育苗ハウスまで運ぶ。温度管理に気を使いながら田植えに適した大きさまで成長させる。

 栽培に挑戦するのは北海道独自の酒米「きたしずく」。酒米は主食用米より収量が少なく、丈が大きいため倒伏しやすいとされる。農業科学科の生徒たちにとって初めての挑戦だ。それでも羽根有哉さん(3年)は「不安より、楽しみの方が大きい」と意気込む。実家は隣の当麻町で約40ヘクタールの水田を手がけるコメ農家。自身も後を継ぐつもりで、「農家の収入の一つとしても酒米に興味があった」と話す。

 4月中旬には、高砂酒造の森…

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