鷗外、伝説の山に触れた直筆原稿 半世紀ぶり発見、公開

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水田道雄
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 島根県津和野町出身の文豪、森鷗外(1862~1922)が書いた随筆の自筆原稿2点が見つかり、同町町田の森鷗外記念館で公開されている。北九州市に軍医として赴任した際に書いたもので、8月29日まで展示される。

 記念館によると、原稿はいずれも、福岡県門司市(現・北九州門司区)の地方紙「門司新報」に掲載された。

 奈良から平安時代の貴族、和気清麻呂(わけのきよまろ)の生涯についてまとめた随筆で、「和気清麻呂と足立山と」(1902年1月1日付)は、同市小倉の足立山で泉を掘り当てたという伝説に触れている。墨で塗りつぶした修正の跡がうかがえ、題名も「和気公と足立山と」から変えている。

 「再び和気ノ清麻呂と足立山との事に就きて」(03年1月5日付)は、東京に戻ってから史料などを見直し、加筆されたもので、和紙を貼って原稿を修正した跡がある。

 いずれの原稿も約10枚で最初の原稿の前書きには「門司新報発行人から執筆の依頼を受けた」とあり、署名は本名の「森林太郎」で記されている。

 同記念館館長で跡見学園理事…

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