五輪反対の声を「消音」 NHK、回答で理由に言及せず

北沢祐生
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 東京五輪聖火リレーの模様を配信しているNHKの特設サイトで、長野市内で五輪反対を訴えた音声が約30秒間途切れたとする市民団体の抗議に対し、NHKが回答した。映像や音声の扱いについて「ランナーへの配慮も含め状況に応じて対応」としたが、団体側が「意図的」として調査を求めた「消音」の指示者や判断理由への直接的な言及はなかった。

 回答文書は23日付で、日本放送協会2020東京オリンピックパラリンピック実施本部専任局長名で団体側に送られた。「東京五輪をめぐる様々な意見についてはニュースや番組で取り上げているが、今後も意見が対立している問題は、放送法や倫理・行動憲章、放送ガイドラインを踏まえ、できるだけ多くの角度から論点を明らかにする」などとした。

 「消音」は4月1日、男性ランナーの2分21秒間の映像内で発生。団体メンバー10人ほどが沿道で「オリンピック反対」などと抗議の声を上げた際、一部が聞こえた後に音声が切れ、約30秒後に戻った際にその声は聞こえなくなっていた。

 団体メンバーの一人は「何も答えていないのに等しく、改めて公開質問状などを検討したい」と話した。(北沢祐生)