宇宙ステーションの中核「天和」の打ち上げ 中国が成功

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北京=冨名腰隆
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 中国独自の宇宙ステーションの中核部分となる「天和」が29日午前、中国南部の海南島・文昌宇宙発射場から打ち上げられた。今後も実験棟や貨物を断続的に打ち上げ、2022年にステーションを完成させる予定。日本が参加する国際宇宙ステーション(ISS)は25年以降の運用が決まっておらず、宇宙空間における中国の優位性が高まりそうだ。

 中国国家宇宙局などによると、中国の宇宙ステーションはISSと同じ高度約400キロに建設。完成すれば、長期なら宇宙飛行士3人、短期なら6人の滞在が可能になる。実験棟を備えるほか、24年には米航空宇宙局(NASA)のハッブル宇宙望遠鏡と同程度の解像度の宇宙望遠鏡を打ち上げ、ステーションと連動した運用を目指す。ステーションの運用を担うパイロットやエンジニアなど18人がすでに選抜され、訓練に入っているという。

 打ち上げ成功を受けて、習近平(シーチンピン)国家主席は「科学技術強国、宇宙強国のための重要なプロジェクトだ。宇宙ステーション建設が実施段階に入り、しっかりと基礎を築いたことを示している」とする祝電を発表した。李克強(リーコーチアン)首相も北京の宇宙飛行管制センターから発射の状況を見守るなど、習指導部肝いりの計画であることがうかがえる。

 中国は昨年末、無人探査機で…

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