三菱航空機が99%の減資 スペースジェット損失穴埋め

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 三菱重工業傘下の三菱航空機愛知県豊山町)が3月、資本金を1350億円から5億円に減らしたことが29日、わかった。99.6%の減資となる。開発を中断している国産ジェット旅客機「スペースジェット(SJ)」の事業で積み重なった累積損失の一部を穴埋めした。

 同社には三菱重工のほか、トヨタ自動車三菱商事なども出資している。

 資本金の減資とともに、資本準備金1350億円をゼロに減らし、累積損失の穴埋めにあてた。三菱航空機は2020年3月末時点で4646億円の債務超過に陥っていた。

 三菱航空機は当初、13年にSJの初号期を納入する予定だった。ただ、大規模な設計変更など、開発に苦しみ6度納入を延期。コロナ禍で航空需要が低迷し、20年秋に開発の中断を発表した。かつて2千人ほどいた従業員を200人以下に減らすことや、本社を置いていた愛知県営名古屋空港からの退去など、事業の見直しを進めている。