「禁止」だけど…ジョッキに泡 お好み焼き店主の名案

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大平要
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 川崎市幸区のお好み焼き店「ぽんぽこ本舗(ぽんぽ)」は、開業10年目で初めて酒を出さずに営業している。28日から神奈川県による酒類提供の終日停止要請が始まったが、生活のため、休業はできない。お好み焼きに相性抜群のビールをどうするか。店主は考えた。

 ジョッキに真っ白な泡。まるでビールのようだが、中身はノンアルコールビールだ。ジョッキに注いだ後、超音波の振動でクリーミーに泡立てる。細かな泡は時間がたってもなかなか消えない。オーナーの岩崎靖史さん(45)は「お好み焼きにはやっぱりビール。雰囲気だけは保ちたい」と話す。5月9日まで、1杯目を税込み100円で提供している。

 感染防止対策で、通常の70席を3割減らし、営業時間短縮の要請にも従ってきた。緊急事態宣言中などはがらがらの日が続いたが、休業はしなかった。妻も一緒に働いている店を閉めれば、生活費を得られない。家賃の負担も重い。

 この1年で800万円ほど借金した。今年の初めには、約80万円かけて急速凍結機を導入。通販サイトを通じて冷凍のお好み焼き「ぽわぽわ焼き」の販売も始めた。今回の酒類提供の停止は、経営にさらに打撃となるとみている。でも、28日は常連を中心に、思ったより客が多かった。

 友人と来店した会社員の男性(27)は「ふだんはビールやハイボールだが、今日はノンアルコールビールを2杯飲んだ。なかなか良かった」と話した。(大平要)

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