• アピタル

感謝と敬意伝えあい、コロナに対応 市立福知山市民病院

新型コロナウイルス

横山健彦
[PR]

 1年以上にわたって新型コロナウイルス感染への対応が続く京都府福知山市の市立福知山市民病院で、職員同士が互いに敬意を込めて感謝の気持ちを伝える取り組みを続けている。日々の仕事を振り返り、メッセージを送り合う。コロナ禍で心が折れそうになる時にも、同僚からの言葉に元気づけられ、困難に立ち向かう力になっているという。

 「いつもはきはきして明るく、元気をもらっています」「お願いするとすぐに動いて下さり、本当に助けられています」「季節感いっぱいの装飾をありがとうございます。いつも楽しみにしています」

 3月下旬、病院職員が利用する通路に十数枚の模造紙が貼られた。そこには、病棟などの職場ごとに、色とりどりのシールやカードで飾られた同僚への感謝の言葉がつづられていた。

 模造紙に「ありがとう」と書いた小さなシールを貼って描いた、大きなだるまも。メッセージを記したメモを木の形に貼り「ありがとうの木」をつくった病棟や、似顔絵を描いた職場もある。

 同病院は27診療科と地域救命救急センターを備える拠点病院だ。感染症指定医療機関として新型コロナの患者を昨年3月から受け入れ、今年3月末までに再入院の人も含めて延べ約50人を治療してきた。だが、昨年3月には、職員らの感染が相次いで判明し、外来や救急患者の受け入れを一時中止。批判にさらされた。

 その一方で、厳しい対応が続く職員を励まそうと、市内の中学校や放課後児童クラブからは、ねぎらいや応援の言葉が寄せられた。市内の事業者から、マスクや医療資材の寄付も相次いだという。

 「感謝の気持ちを形で表そう」。応援メッセージを寄せてくれた中学校などに、感謝の集合写真や手紙を送り、院内にも掲示した。取り組みが好評で昨年4月、看護部内で同僚への感謝のメッセージを送り合うようになった。やがて全職員にひろがったという。

 坂上順一・副院長は「互いに知り合うことで、医療チームの団結力を強めることができる」。今後も続ける予定で、高松満里・看護部長は「思いやりと感謝を忘れないことで組織の団結力が強まった。この気持ちを忘れず困難に向かっていきたい」と話す。(横山健彦)

新型コロナウイルス最新情報

新型コロナウイルス最新情報

最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[記事一覧へ]