百貨店跡地にヨドバシカメラ開店 甲府駅前のにぎわいは

平山亜理
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 JR甲府駅南口に家電量販大手「ヨドバシカメラマルチメディア甲府」が開店した。初日の4月28日に続き、大型連休がスタートした29日も多くの客が感染対策を講じた店内へ。山交百貨店の閉店から1年半ぶりに戻った駅前のにぎわいに、街の活性化へ期待が高まる。

 山交百貨店が閉店したのは2019年9月。甲府駅前の大型商業施設の灯が消えたことに加え、新型コロナウイルスの感染拡大。県都の玄関口の衰退に懸念が広がる中、売り場面積約1万3800平方メートルのヨドバシカメラが県内初出店した。

 開店初日の28日、店側は整理券250枚を配布。午前9時半、店内には「いらっしゃいませ!」と勢いの良い声が響いた。雨になった29日も子ども連れやお年寄りらが訪れた。

 地上1~4階には家電のほか、自転車型のトレーニングマシンや血圧計調理器具も充実。コロナ禍での「巣ごもり」も意識した品ぞろえとなっている。4階にはアウトドア用品店「石井スポーツ」も。密が避けられるとして人気が高まるキャンプグッズも、カップルらの関心を集めていた。

 舞台写真などを撮る仕事をしていたという塩山の大森利江さん(52)は、かつて東京・新宿まで出てカメラなどを買っていた。「山梨はあまり選択肢がなく、みんな新しいものを求めています。お総菜屋さんなども入ったらいいですね」

 別の女性(76)は「ついでに近くで買い物や食事をする人が増え、活気が出るのでは」。これまでは車で郊外の大型店に行っていたが、29日は自宅から歩いて訪れたという。

 店内各所にはテーブルとイスが置かれ、おもちゃ売り場も広いスペースがとられた。太田雄介店長は「東京に行っていた人が地元で買い物をし、駅前の活性化につながれば」と話す。

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 営業時間は午前9時半~午後10時(年中無休)。募集が続いているテナントや検討中の屋上の活用次第では、甲府駅周辺の人の流れが変わる可能性がある。平山亜理