ナバリヌイ氏が出廷 「王様は裸」プーチン氏念頭に批判

モスクワ=石橋亮介
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 ロシアの反政権派指導者アレクセイ・ナバリヌイ氏が29日、モスクワの裁判所で開かれた退役軍人の名誉を毀損(きそん)したとされる事件の控訴審に、収監中の刑務所からオンラインで出廷した。ロシアメディアによると、ナバリヌイ氏は法廷の画面越しに起訴内容を否認。プーチン大統領を念頭に「王様は裸だ」と批判し、自身の即時解放を訴えた。

 ナバリヌイ氏の肉声が公の場で伝えられたのは、モスクワの裁判所がナバリヌイ氏の収監を決定した2月20日以来。ロシアメディアの報道によると、ナバリヌイ氏は起訴内容について、被害者とされる退役軍人の署名を検察が偽造して事件をでっち上げたと主張。自身の収監も、欧州人権裁判所の決定に矛盾しており違法だと訴えた。

 さらに、裁判官に対して「あなたの王様は裸だ。20年間の無能な治世の結果、何百万人がそう叫んでいる」と訴え、「あなたも王様と同じ国の裏切り者だ」と非難した。

 ナバリヌイ氏は2月、退役軍人の男性(94)に対する名誉毀損罪で罰金85万ルーブル(約125万円)の有罪判決を受け、控訴していた。ロシアメディアによると裁判所はこの日、ナバリヌイ氏の控訴を棄却した。(モスクワ=石橋亮介)