中国の人口、前年より増加 「人口減」の観測打ち消し?

北京=西山明宏
[PR]

 中国国家統計局は29日、昨年実施した調査で人口が前年より増加していたと発表した。具体的な数字は後日発表するとしている。調査結果の発表が予定より遅れるなか、「人口が減少している」とする観測が広がることを打ち消す狙いがあるとみられる。

 中国は昨年11月から10年ぶりに国勢調査を実施し、4月上旬に結果を発表する予定だった。だが、国家統計局は「情報の整理が必要だ」などとして延期。これを機に「大躍進運動」の頃以来、約60年ぶりに人口が減少したのではないかとの観測が一部で流れていた。中国メディアは政府関係者の話として、5月上旬に調査結果を公表する方向で調整していると伝えている。

 2019年に14億人の大台に到達するなど中国の人口は伸び続けてきたが、中国社会科学院は27年に人口が減り始めると予想する。「一人っ子」政策を16年にやめた後も、教育費用の高さなどを背景に出生数は17年から3年連続で減少しているほか、高齢者が25年に3億人に達するとの予想があるなど、少子高齢化が加速しているためだ。(北京=西山明宏)