感染不安で1年間「自主休校」も 学びの保障、全国では

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加藤あず佐
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 新型コロナウイルスに感染する不安から登校できない「自主休校」の子どもが全国各地にいる。文部科学省はオンラインの活用で学びを保障するよう呼びかけるが、自治体や学校ごとに環境の整い具合に差が出ていることが課題になっている。(加藤あず佐)

 「都内には、どんな島がありますか?」。自宅の机に置いたタブレット端末に映った先生が、質問してきた。「式根島!」と大きな声で答えると、「私、行ったことある!」と友だちの声が聞こえてきた。4月中旬、待ちに待ったオンライン授業が始まった。

 東京都台東区立小学校の4年の男子児童(9)は、昨年度からほとんど学校に通えていない。難病を抱え、新型コロナに感染すれば症状が悪化する恐れがあるからだ。

 昨春から毎日、自宅で母親(37)に教えてもらいながら、教科書やドリルで学んできた。自分で時間割も作った。宿題やテストは友だちが届けてくれたものを解き、放課後に母親が担任に提出した。

 オンライン授業ができないかどうか母親が学校に相談したが、機材不足などの問題で「すぐには難しい」と言われた。でも昨年末、学校でタブレット端末の貸し出しが始まり、準備が進んだ。年が明けた3学期、朝の会をライブ配信してくれるようになった。

 そして今年度、社会科や総合学習など一部の授業をオンラインで受けられるようになった。男児は「先生と友だちが話しかけてくれて、わくわくした」。まだ、多くの教科はドリルを使った自宅学習だが、母親は「1教科からでもありがたい。少しずつオンライン化が進むといい」と話す。

「他の児童が…」断られた

 文科省によると、「感染が不安なので休ませたい」と保護者から相談があった場合、合理的な理由があれば欠席扱いにしないこともできるという。その場合の学びを保障するために、オンラインの活用を求め、手段としてウェブ会議システムやオンデマンド動画などを例に挙げている。

 文科省の方針に基づき、取り…

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