第1回これは痴漢なのか 背後から触られた感触、女性の葛藤

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土屋香乃子、林瞬
写真・図版
痴漢 あなたのとなりで①
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 昨年11月上旬のことだった。

 横浜市内に住む30代の女性は朝の通勤電車で、背後から下半身になにかが触れるような感触を覚えた。

 最初は「かばんが当たったのかな」と思った。

 だが同じような感触が週に2日、3日と続いた。自宅の最寄り駅から、次のターミナル駅までは約10分。いつも5分ほど経ったところで始まり、頻度は高くなっていった。かばんではなく、手の甲で触れているような感じがした。

 ある日、駅で乗客が一斉に降りる時に思い切って振り向いた。背後にいた男の顔が目に入った。「この人じゃないか」と思った。

 数日後、駅で電車を待っていると同じ男が後ろで並んでいた。乗車して車内に進むと男もついてきた。「この人だ」と確信した。

 女性は毎日、同じ電車の同じ位置で乗り、ドアの近くに立つ。被害に遭わないよう、乗る位置を変えることも考えた。

 だが、「安全な通勤を侵害さ…

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