若者移住する「住みたい田舎」 インスタ改革も連ドラも

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大滝哲彰
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 ミカン畑のすぐ隣に、ぽつんとロッジ風の建物が立つ。入り口の看板には「コワーキング」「移住相談」の文字が見える。中に入ると、テーブル、いす、カウンター席が並んでいる。

 ここは、三重県南伊勢町内瀬地区。広大な熊野灘は景色の一部だ。そんな南伊勢町の自然を凝縮したような場所に2019年8月、さまざまな職種の人が仕事場として使えるコワーキングスペース「しごとば油屋Ⅱ」がオープンした。

 運営を担当するのは、任意団体「むすび目Co-working」の西川百栄さん(46)と西岡奈保子さん(33)。2人は、町の移住定住コーディネーターとして、移住相談の窓口役も担っている。

 西川さんは南伊勢町で育った。就職を機にいったん町外に出たが、Uターンで戻ってきた。

 中学生だったころは、このまま田舎でずっと暮らす自分を想像できなかった。「就職は県外へ」と考えたのは自然の流れだった。京都府内の会社に就職。町を離れて、都会への憧れをかなえた。

 しかし、あれほど閉塞(へいそく)感を感じていたのに、たまに故郷へ帰ると違った。子どものころは当たり前だった自然に囲まれた環境を、とても貴重に感じた。「目に入る90%が緑と海。夜になると、自然と暗くなって、静かになる」

 京都へ戻ると、星が見えない夜に違和感を覚えるようになった。そして、気付かされた。

 「私って地元のこと大好きなんだ」

高齢化率が5割を超える人口約1万2千人の町への移住者がここ数年、右肩上がりで増えています。中でも、移住した若者の活躍が目立っています。なぜこの町を選んだのか。記事後半で、彼らの暮らしぶりと共に紹介します。

 その後、仕事で三重県松阪市

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