JR北海道、コロナ禍で売上高は最低、営業赤字は最悪に

佐藤亜季
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 JR北海道が30日発表した2021年3月期決算は、売上高にあたる営業収益が前年同期比33・1%減の1119億円、営業損益は805億円の赤字(前年同期は426億円の赤字)、純損益は410億円の赤字(前年同期は19億円の黒字)だった。新型コロナウイルスの影響で旅客収入に加えて不動産など関連事業の収益も減り、営業収益は過去最低、営業赤字額は過去最悪だった前年同期からさらに悪化。22年3月期も大幅な赤字予想で、厳しい経営が続く。

 営業収益では、中核の鉄道運輸収入が半減の354億円。バスやレンタカーの利用も減った。昨年は緊急事態宣言で商業施設やホテルも休業を余儀なくされ、関連事業も軒並み50億円前後の減収となった。

 賞与などの人件費削減、減便・減車、広告費削減などに取り組んだが、大幅な営業赤字となった。

 また、札沼線や日高線の一部廃止などに伴い125億円の特別損失を計上。純損失も膨らんだ。

 22年3月期の業績予想も公表。営業収益は1255億円、営業損益は692億円の赤字、純損益は146億円の赤字となる見通し。会見したJR北の渡利千春常務取締役は、「国からの支援を有効活用し、不退転の決意で経営改善に取り組んでいく」と述べた。

 またJR北は同日、同社の株式を100%保有する鉄道建設・運輸施設整備支援機構から300億円の出資を受けた。3月に国からJR北やJR四国への財政支援を続けるための改正法が成立し、民営化後初めてとなる出資の受け入れが可能になった。(佐藤亜季)