ウイルス変異株、どう調べる?変異研究が重要なわけとは

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 新型コロナウイルス感染急拡大の一因として、変異ウイルス(変異株)への注目が高まっている。このウイルスの「変異」とは、どのように調べるのか。なぜ、変異を研究することが重要なのか。ウイルスを詳しく調べている大阪大学微生物病研究所(微研、大阪府吹田市)を訪ねた。

 微研は、全国の大学などから依頼を受け、病原体などの遺伝情報を解析する研究を支援してきた。新型コロナウイルスについても昨年から研究目的で大学などから依頼を受け、ウイルスの変異も含めて遺伝情報を調べている。

 変異とは何か。ウイルスは自らの遺伝情報をコピーして増えていくが、ときどき、コピーミスが起こり、これを「変異」と呼ぶ。ウイルスが増える中で、さまざまな変異が蓄積していき、中には感染力を高めたり、ワクチンを効きにくくしたりするものもある。

 遺伝情報を解析すれば、どのような変異が生じているかがわかる。たとえば、「英国株」と呼ばれる変異株に含まれる「N501Y」だ。これはウイルスがヒトの細胞に感染する際に使うたんぱく質の構造を変えて、感染しやすくなる変異とされる。

感染しないように慎重に作業

 作業をしていない時に、微研の静かな実験室をのぞかせてもらった。

 「バイオセーフティーレベル2(BSL2)」と書かれた扉の奥にもう一つ扉があり、その向こうが実験室だ。BSLは細菌・ウイルスなどを取り扱う実験施設の分類で、新型コロナウイルスを扱うBSL2は、四つある安全管理性能レベルで低いほうから2番目にあたる。

 実験室には「安全キャビネッ…

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